ペッパーズゴースト感想【伊坂幸太郎最新作】ネタバレあり

ペッパーズ・ゴーストネタバレ感想
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伊坂幸太郎さんの最新作ペッパーズ・ゴーストを読み終わりました!

面白かった!!

 

猫とか、テンポの良さとか、魅力的な登場人物とか、伊坂さんらしさ全開で、これが伊坂幸太郎の最高傑作って言ってもいいかもしれない。

感想を書いていきます。

微妙なネタバレがあるかもしれないので、未読の方はお気をつけください。

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ペッパーズ・ゴーストあらすじ

 

少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。
伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!

 

主人公は、他人の未来が特定の条件で少しだけ見える中学校の国語の先生。

特定の条件は、他人からの飛沫感染によるもの。

このことを「先行上映」と呼んでいます。

他人が明日体験することを、少しだけ先に観てしまう。

 

その先生の女子生徒が小説を書いていて、楽観的なアメショーと悲観的なロシアンブルが猫の虐待を支援していた人を懲らしめるというストーリー。

 

いつの間にかその小説の世界と現実の世界が入り混じり、先生は爆発テロ事件に巻き込まれていきます。

 

ペッパーズ・ゴーストネタバレ感想

ペッパーズ・ゴースト感想

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最初は女子生徒が書いてある小説と、先生の世界が違いすぎて、作中作の意味あるのかなって思ってしまいました。

↑あるに決まってる。笑

 

それが入り混じってきたときに、こう来るのかって感動!

それまでも似たような文章さっきもあったな、っていう伏線がいくつかあって、絶対もう一度読み返したくなります。

 

また、登場人物がすっごく魅力的。

ネコジゴハンターの二人はやってることは物騒なんだけど、猫好きで優しい人たち(きっと。笑)

悲観的すぎるロシアンブルは面白いし、結果的にそのおかげで最後は助かったりして、アメショーといいコンビです。

 

ペッパーズ・ゴーストでは、ニーチェの「永遠回帰」が1つのテーマとしてあります。

ニーチェをよく知らない(^_^;)

けど私も、さぁ、もう一度!という人生を送りたいなって。

今はちゃんと生きているのかな?もっと頑張れるんじゃないかなって思いました。

伊坂さんの本は、エンターテイメントなんだけど、哲学的でもありますよね。

 

そして、爆発テロ事件が起こるんだけど、ラストが悲しくないの。

檀先生がヘディング(考える)して、素敵なラストにしてくれました。

 

登場人物の会話が軽快で、最後まで一気読みしてしまいます。

終わっちゃうのが淋しい。

 

本当に面白かったです。

テンポの良くて、楽しめる小説が好きな方にオススメです!

 

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