よく洗ったはずの洗濯物がなぜか匂う…。
よく洗ったはずの洗濯物が匂うととっても残念な気持ちになりませんか?
洗濯物の匂いの原因っていったい何なのでしょう。
原因が分かれば洗濯物の匂いを取る対処法も分かるはず!
洗濯物についてしまった匂いは、熱湯や重曹で取れるのでしょうか?
洗濯物の匂いの原因とは?
洗濯物の匂いの原因は主に2つあります。
①洗濯物についているモラクセラ菌と呼ばれる細菌の繁殖による匂い
②酸性の汚れから発生する匂い
①のモラクセラ菌が原因の匂いですが、モラクセラ菌が繁殖することによって発生します。
多湿を好むモラクセラ菌が洗濯で落としきれなかった皮脂やタンパク質を栄養にして、生乾きの洗濯物でどんどん繁殖します。
生乾き状態の時間が長ければ長いほどたくさん繁殖してしまいます。
洗濯物に付着したモラクセラ菌が洗濯物に残った栄養分(皮脂・タンパク質など)を餌にして増殖するときのフン(排泄物)が匂いの原因になっています!
考えただけでイヤになりますね。
匂いの菌の原因がモラクセラ菌の排泄物だったなんて…。
モラクセラ菌はなにも特別な菌ではありません。
人や動物が普通に持っている菌で、健康な状態であれば健康に悪影響はありませんが、極端に免疫力が低下していると感染症を引き起こす場合もあります。
モラクセラ菌の特徴は以下のようになります。
・紫外線や乾燥に強い
・熱に弱い
紫外線や乾燥に強いということは、天日干ししてしっかり乾かしても洗濯物についているモラクセラ菌は殺菌できないということ。
だから、洗濯して乾いたシャツを着て汗をかいたり水にぬれたりすると生臭い匂いが出ることってありませんか?
洗濯物に残ったモラクセラ菌が汗や水分で再び活動を始め、匂いを出してしまうのです。
②の酸性の汚れからくる匂いは洗濯で落としきれなかった人の皮脂、手垢、食品の油脂汚れなどからくる、ちょっと酸っぱいと感じる匂いです。
では、どうやったら洗濯物の匂いを取ることができるのでしょうか?
2つの匂いの原因を取り除く方法はあるのでしょうか?
洗濯物の匂いは熱湯や重曹で取れる?
それぞれの匂いの原因を取り除く方法があります。
①熱湯を使う
モラクセラ菌は、紫外線や乾燥には強いのですが、熱には弱いのです。
なので、熱湯を使ってモラクセラ菌を除菌できます。
モラクセラ菌を除菌できる温度は60度以上です。
よく台所で使った布巾を煮沸消毒しますが、理にかなっていますね。
タオルやハンカチなどは煮沸消毒しても良いですが、衣類を煮沸消毒するのは抵抗があるという方もいるかも知れません。
また、熱湯ですとデリケートな衣類は傷みかねません。また大きなものですとお鍋に入らないこともありますね。
その場合は洗面器やバケツに洗った洗濯物を入れ、60度くらいに沸かしたお湯を入れてしばらく浸け置きします(20分ほど)。
その後脱水して、できれば天日で干しましょう。
熱湯(または60度以上のお湯)で除菌したので部屋干ししてもモラクセラ菌が原因の匂いは少なくなるとは思いますが、できるだけ短時間で乾かすことが理想的です。
モラクセラ菌は熱に弱いという性質なので、洗濯物にアイロンをまんべんなくかけるという方法もあります。
②重曹を使う
重曹は水に溶かすとアルカリ性になるため、汗や皮脂汚れや食品の油脂の汚れによる酸性の匂いを中和して消してくれる効果があります。
強い香りをつけてごまかすのではなく、匂いの元を消してくれるのが良いですね。
重曹を普段の洗剤と一緒に使って洗濯するだけです。
重曹の分量は水10リットルに対して大さじ1杯程度。
お洗濯に使う重曹は安価に入手できる工業用のものでも構いません。
重曹は冷たい水には溶けにくいので、ぬるま湯を使うのが良いでしょう。
重曹を使って洗濯する場合はお風呂に入った後の温かい残り湯を使うのが効果的です。
また、重曹には柔軟剤のように洗濯物をふんわりさせる効果があるので、柔軟剤の香りが苦手な人にもおすすめできます。
注意点は、洗濯物に重曹の粒子が衣類を傷つけてしまう場合があるのでデリケートな衣類には使用は避けた方がよいでしょう。
特にシルクやウールは避けた方が無難です。
また麻に使用すると色が変わってしまう場合があるので、これも避けた方がよいでしょう。
まとめ
洗濯物の匂いの原因は2つあります。
・モラクセラ菌の増殖による匂い
・皮脂や手垢、食品の油脂による酸性の匂い
それぞれの匂いを取り除く方法は
・熱湯(または60度以上のお湯)でモラクセラ菌を除菌する
・重曹を使った洗濯をしてアルカリ性の汚れを中和して落とす
洗濯物の匂いの原因が分かれば、匂いを取る方法も分かりますね。
ぜひご参考にしてください。
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